夢を紡ぐ

メンテナンス後のスーツは、購入したてのスーツより美しい。

FRAYのシャツをクリーニング店に出したら縮んじゃった。

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お客さんが、当店の事をSHOPから聞いて持ち込んだシャツです。

 

この写真を見てもお分かりだと思うのですが、衿、カフスがメチャメチャ縮んでる。

衿で3センチ近く、カフスで2センチ近く縮んでいます。

お客様に色々お話を伺うと、家族経営の個人店に出しているとのこと。

それも染み抜きが上手いと評判だったから、チェーン店より信用できるだろうと思っていたみたいです。

正直、僕も個人店と聞いてちょっとびっくりしました。

ここまでひどい仕上げとは・・・「チェーン店と変わらないな~」 正直な感想です。

こんなシャツにされると、首周りは窮屈で着心地も悪くなるし、衿のきれいな雰囲気が台無しになり、安物のシャツに見えてしまいます。

 

お客さんもその店に色々相談したみたいです。”このシャツ少々値段が高いからもう少し気を使って仕上げてもらえないか?”

でもダメだったみたいです。

お客さんいわく、そのクリーニング屋さんはこのシャツの価値が分かってない、わかろうともしない、話にならない。

 

この手のシャツはお店で5、6万で売られているんです。それだけ価値のあるものなのです。

このお客さんは、当店に10枚ほど持ち込まれました。

お客さんからしてみれば切実な問題で、「どうにかしてよ!」と言う気持ちで当店に持ち込まれたのだと思います。

 

実はこの問題は日常茶飯事なのです。本当に多い問題なのです。

当店にも今までにどれだけ持ち込まれた事か!

(でも、個人店のケースは少なかったですが)

 

今、多くのクリーニング屋さんは、染み抜きとか、リフォームとか積極的に勉強されてると思いますが、もう少し本業の仕事を見つめ直してはいかがでしょうか?

 

こんなケースは購入されたお客さんも、シャツを作られた方も、こんなシャツにした当事者も、誰も幸せにならないと思います。

誰も喜ばない仕事は、そのうち必要とされなくなるのではないでしょうか。

 

一度こんな状態になってしまうと、戻すのは大変なんです(-.-)・・・

 

ちょっと手間が掛かるけど、今から出来る限りこのシャツ達を元の姿に戻したいと思います。

 

お客さんの笑顔を取り戻すぞ!

 

ABOUT THE AUTHOR

久田 良一
テーラーリングの技術をフィードバックして、スーツのメンテナンスの方法を樹立。
スーツを触診すれば、着た回数、状態まで理解することができる。
イタリアラグジュアリースーツを中心にしたメンテナンスを10年、扱ったスーツは3万着を超える。

夢はクリーニングの概念を超えた、re-creatorリ・クリエータの存在を日本に根付かせ、世界に広めること。

詳しくはこちら
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