夢を紡ぐ

メンテナンス後のスーツは、購入したてのスーツより美しい。

スーツを診断する

DSC_0404スーツのリ・クリエイト (再構築)はまず診断から始まります。
目の前のスーツに初めて向き合うとき、出来上がりのイメージを頭の中に描きます。
このスーツが一番美しく仕上がったイメージを頭の中に思い浮かべることから始めます。
逆算して何が必要かを探ります。この作業が僕のやり方です。

診断する事はその言葉通り、スーツの状態を調べる事です。
ポイントは、汚れ、シミ、ホツレ、キズ、そして生地の風合いと立体的な形を保っているか、あと外から見えない中身の状態。
スーツの隅々までチェックを入れます。
そして採寸、採寸はとても大切な作業です。前回のブログでも書きましたが、洗い方によって寸法が変化します。

後は水洗いに対して、問題が出るところがないか、生地や芯地であったりチェックしなくてはいけません。

そしてスーツの汚れ具合で洗剤の種類を決め、生地の風合いの状態で加工材の種類と分量を決めます。
一着一着その状態に合わせるのが僕のやり方です。
ここまでが診断の範囲です。

<診断をするには>

診断をするにはスーツの事を熟知していなくてはいけません。
スーツの構造を理解していること、新品の生地の風合いを知っていること、それをきちんと理解していることが重要なんです。
生地の風合いなどは、あらゆる新品の素材を手で触れ、その感触を”手に蓄積”させなくてはいけません。
診断には経験と数がモノを言うと思います。

僕の財産は国内外のテーラーやプレタを数多く “リ・クリエイト” してきたことです。そして最高品質の生地を、新品に近い状態で触れてきたことです。
「最高の状態から見て、今はどのレベルにあるのか」そこから始まります。

 

ABOUT THE AUTHOR

久田 良一
テーラーリングの技術をフィードバックして、スーツのメンテナンスの方法を樹立。
スーツを触診すれば、着た回数、状態まで理解することができる。
イタリアラグジュアリースーツを中心にしたメンテナンスを10年、扱ったスーツは3万着を超える。

夢はクリーニングの概念を超えた、re-creatorリ・クリエータの存在を日本に根付かせ、世界に広めること。

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